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通関士

通関士とは

通関士は、「輸出入手続を行なうプロフェッショナルでありスペシャリスト」です。

通関とは、輸出入の許可を出す「税関」に貨物を「通す」ことをいいます。
例えば、貨物を輸入する場合、税関に輸入申告をし、検査を受けて、関税を正しく計算し、支払った上で輸入の許可を受けなければなりません。

通関士の主な業務は、貿易取引の流れの中で、貨物の輸出入の際の税関に申告する通関書類の作成と申告です。その他には、取引書類の内容を見て、規制や各種法令に対して問題が無いかどうかの確認も行います。
また、税関検査の対応、また税関が行う調査や処分などに対し異議を申し立て、陳述など、通関業務を代行するのが役割です。

通関士の試験

受験資格は特にありません。学歴、年齢、経歴、国籍等についての制限はありませんので、どなたでも試験を受けることができます。

※ただし、試験の合格者が通関士として通関業務に従事する場合には、勤務先通関業者の申請に基づく税関長の「確認」が必要です。

通関士試験の難易度

合格率:10%

難易度:難易度は高く、合格は難しいです

難易度は高いといえます。かなり細かい部分が問われることもあり、合格することは簡単ではありません。
一発合格の方は少なく、二度目・三度目のチャレンジで合格される方が殆です。

平成17年以前は、10~20%台の合格率でしたが、平成18年からは合格率10%以下になり、平成20年には17%台に回復し、平成21年度からは10%前後で推移していいます。
平成18年度の試験から問題の出題形式の難化、出題の問題数の増加が原因で低い合格率となっています。
今後もこの水準で合格率が推移していくのかどうかは予測が難しいところですが、合格率の全体的なトレンドとしては低下傾向にあるようです。

合格率は高いとは言えませんが、試験自体の合格基準は3科目それぞれについて50%~60%正解していることが条件となりますので、合格率のことはあまり気にせず試験で60%クリアすることに専念しましょう。

合格点、日程、試験会場、費用など

税関ホームページで日程、会場などを公開しています。詳しく→

試験日程

試験は年1回、10月上旬におこなわれます。

申込は毎年7月下旬~8月中旬までとなっていますので、早めに申し込みましょう。

合格基準3科目あり、それぞれ正解率50%~60%以上。
1科目でも正解率が基準以下の場合は不合格となります。
※正解率は変動しますが、概ね60%以上となります。
試験科目1.通関業法(45点)
2.関税法、関税定率法、為替、外国貿易法など(60点)
3.通関書類、通関手続の実務(45点)
試験時間1.通関業法 / 9時30分~10時20分
2.関税法、関税定率法、為替、外国貿易法など / 11時~12時40分
3.通関書類、通関手続の実務 / 13時50分~15時30分
受験料3,000円
収入印紙(現金、郵便切手、収入証紙等は不可)
試験会場北海道、新潟、宮城、東京、神奈川、静岡、愛知、大阪、兵庫、広島、福岡、熊本、沖縄の会場

免除制度

  1. 通関業者の通関業務、または官庁における関税、その他通関に関する事務に従事した期間が通算15年以上の方は、試験の(2)、(3)が免除されます。
  2. 通関業者の通関業務、または官庁における関税、その他通関に関する事務に従事した期間が通算5年以上の方は、試験の(3)が免除されます。

通関士の試験内容

3科目ともマークシート方式(択一式、選択式)での回答となります。

1.通関業法選択式10問(35点)
択一式10問(10点)
2.関税法など選択式15問(45点)
択一式15問(15点)
3.通関実務以下の書類作成要領、通関手続きがあります
書類作成要領選択式・計算式2問(20点)
通関手続き選択式5問(10点)
択一式5問(5点)
計算式5問(10点)

通関士の過去問は?

過去問題サンプル
税関ホームページで過去3回分の問題と正解を見ることができます。

通関士合格の勉強方法は?

独学でも十分合格可能です。
年に一度の試験のため、合格までの期間が限られている方、効率よく学習して合格したい方は通学、通信教育がおすすめです。

独学、通学・通信ともに過去問題集は必須で、少なくても3回は繰り返し解き、8割以上の点数が取れるようにしておきましょう。
特に関税定率法4条の課税価格の決定に関する知識はしっかり勉強しておきましょう。

独学の場合

予算:6,000円~15,000円
期間:約9ヶ月~12ヶ月

貿易実務未経験の場合、通関実務、申告書の問題は難易度が高い科目になり、1問の点数も大きくなります。未経験の場合、通関実務、申告書の独学はより大変になってくるので、しっかりと時間をかけて学習するようにしましょう。
過去問題集は必須で、何度も過去問題集を解き、分からない点は参考書で調べる王道の試験対策が効率的です。→おすすめの本

通学・通信の場合

予算:50,000円~230,000円
期間:約6ヶ月~12ヶ月

通信教育や通学のメリットは、試験に合格するために必要なポイントだけを無駄なく勉強できることです。

通信はインターネット動画、DVDと付属の参考書などと一緒に学習します。基本的には参考書の内容を動画で分かりやすく解説した内容になっています。
料金は独学より高くなりますが、分からない点をメールで質問できるメリットがあります。→おすすめの通学・通信教育

通関士おすすめ本

通関士の参考書としてはヒューマンアカデミーの「通関士完全攻略ガイド」「通関士過去問題集」の2冊セットで学習するのが一般的です。
体系的に学びたい方は「新版 通関士 合格の基礎知識」を読み進めながら「通関士完全攻略ガイド」「過去問題集」で学習することをおすすめします。

過去問題は必須です。通関実務、申告書作成の問題は1問の点数が大きく、この科目での間違いは不合格になりやすいのでしっかり点数を取れるようにしておきましょう。

参考書・テキスト

専門学校・スクール、通信教育

通学

通信教育

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