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Import Security Filing

【読み方】
インポート・セキュリティー・ファイリング
【日本語】
米国ISF
【略 語】
ISF

Import Security Filing(米国ISF|ISF)とは、米国税関・国境警備局(U.S. Customs and Border Protection / CBP)により、2010年1月26日本施行の物流セキュリティー規制の一つ。通称「米国10+2ルール」とも呼ばれる。

2010年から米国税関及び米国国境警備局により開始された規則で、貨物の輸入者または代理店は、アメリカ向け貨物に対して船積みの24時間前までに、米国の輸入者に10項目、 船会社に2項目の貨物に関する情報を米国税関に提出するという規則である。

これは米国の2001年の同時多発テロ事件を機に、輸入貨物の保安リスクを軽減する目的で定められた。対象貨物は米国向け海上コンテナ貨物のみであり、航空、その他の輸送手段による貨物は対象外となっている。

申告義務は米国の輸入者と船会社であって、輸出者ではないが、求められる10項目の情報のうち一部は輸出者しかわからないものも含まれるため、輸出者が提供する必要がある。

2010年末からは欧州向けに24時間前ルールとして同様のルールが導入された。